学報136号
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都留での新しい生活に期待と不安をにじませた入学式から4年たった今、これからの社会人生活に期待と不安をにじませながらも、晴れの卒業式を迎える日が近づいてきた。 短くも濃い4年間であった。4年間の中で、様々な人と出会い、温かいふれあいを感じることができた。それは、都留ならではのことだと私は感じる。 右も左も分からなかった授業で、毎日共に勉強した友人。少ない人数で、時には仲間割れしながらも、ともに練習を頑張った部活動の同期。学内で会うと、話しかけてくださった先輩方。また、元気に声をかけてくれた後輩たち。そして、学問を導いてくださった先生方。 一見すると、どこの大学でも同じような出会いはあるが、他の大学には負けないくらい密度が濃く、温かい出会いであった。 これから、仲間がそれぞれの新たな一歩を踏み出す。そこには、新たな出会いが待っている。その新たな出会いも、きっと自分の人生において大切なものとなる。出会いが大切であることに改めて気づかされた4年間であった。そのような大切なことに気づかせてくれた、友人、先輩方、後輩、先生方に感謝を示したい。4年間ありがとうございました。都留での出会いに感謝。 都留文科大学に入学して5年が経つ。入学当時、5年も滞在するなどとは考えておらず、自分の将来については漠然としていた。そんなスタートをきった私の大学生活だが、今言えるのは、5年間大変充実したものであったということである。それは仲間やスペイン語との出会いが大きく影響している。 まずは学科やサークル活動での「仲間」との出会い。私の大学生活はこの「仲間」なしに語れない。いいことも、時には悪いことも伝え受け入れ合える仲間の存在が、人として大きく成長させてくれたと思う。周りの同級生はすでに社会の荒波にもまれている。そのギャップに焦りを感じることもあるが、いつまでも変わらぬ関係でいたいと思うばかりだ。 そして「スペイン語」との出会い。“海外に行きたい”という漠然とした気持ちだけで2年生の夏に参加したスペイン留学プログラムがすべての始まりだった。現地に広がる、日本とは異なった人々、文化、雰囲気に圧倒され、感動した。それからスペイン(語)への想いを断ち切れないという私のわがままで、両親には無理を言ってしまったが、1年間留学へ行くことを決断した。今思えばこれは、初めて自分が本当にやりたいことを明確に見つけた瞬間で、大きな決断だった。両親に真剣に自分の想いを語ったのもこれが初めてだったと思う。留学は簡単ではなく、お金もかかる。想いを打ち明けた時になんと言われるか不安だったが、一つ返事で了承し、とても貴重な機会を与えてくれた両親への感謝は尽きない。留学中には、多くの苦楽もあったが、新たに出会った文化や人々・様々な葛藤は、私の今後の人生における大きな糧となることは間違いない。 今までになく自分や人と向き合い、世界の広さを実感したこの大学生活に感謝している。まだこれから大学生活が残っている後輩には、限られた時間を無駄にせず、たくさんのものを見て、感じ、学んでほしいと思う。都留での出会いに感謝出会い社会学科環境・コミュニティ 創造専攻4年高田賢仁比較文化学科4年藤原千晶部活動最後の山梨県内リーグにて現地での日西文化交流プログラムにて13都留文科大学報 第136号2018年2月28日(水)
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