学報136号
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私は本学の英文学科を卒業後、2年ほど社会人生活を送っていました。再び都留で勉学に励むことになった理由は多々ありますが、中途半端なまま放置されていた自己の教養を高め、多角的な視点から思考力を養うことを第一の目的として、進学を決断しました。 修士課程での2年間は、あまりに早く過ぎ去ってしまった印象を受けます。これは温かく親切な大学院生達に囲まれながら、腰を据えて勉学に取り組んだ日々がとても充実していた証拠であると思います。教職員の方々と日常的に議論を交わすことのできる環境は、とても刺激的でした。学部生の頃は心理的に遠い存在であった先生方と親しくなり、学びへの意欲はさらに深まりました。また、多くの近現代文学をひもとく過程で、作品の関連要素である歴史や政治経済、法学的知識にも手を広げて学び、今後の社会生活にも応用できる知識を多く身に付けることができました。 これから再度社会に旅立ちますが、大学院生として学んだことを血肉として、社会に貢献できる人材になるよう、常に学びの習慣を怠らないよう精進を重ねたいと思います。最後にこの場を借りて、今までお世話になった教職員の方々と文学研究科の皆さんに、心より御礼申し上げます。自己研鑽の2年間大学院英語英米文学専攻鈴木佳祐担当教員の講義風景15都留文科大学報 第136号2018年2月28日(水)
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