学報136号
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都留文科大学広報委員会都留文科大学報 第136号 2018年2月28日発行古川裕佳(委員長)・日向良和(副委員長)・水口潔・市原学・加藤めぐみ・樋口雄人・志村三代子・ノルドストロムヨハン・山口博史・新保祐司(担当副学長)・小林泰憲(経営企画課長補佐)・関戸章雄(情報センター)・高山みどり(企画広報担当)・関戸聡子(企画広報担当)〒402-8555 山梨県都留市田原3-8-1☎0554-43-4341 URL:https://www.tsuru.ac.jp/ 2017年12月20日、地域交流研究センター市民公開講座が開催され、内山美恵子先生から「都留市東桂地区の湧水環境」について、これまでの研究成果を踏まえてお話を伺った。薄々感じているものの、富士山がもたらす恵の時空間的な大きさ・深さに再び感銘を覚えることとなった。その講演の中で、度々示されたのが定点観測のデータであった。同じ場所で積み重ねられたデータであるからこそ、過去との比較などが説得力をもって示される。私が専門としているスポーツの世界の定点観測に思いを巡らしてみたところ、全英オープンテニス(通称ウィンブルドン)のテレビ中継が頭に浮かんできた。130年以上に渡り、同じ時期に同じ場所で開催されるこの大会は、天然芝のコート(中でもセンターコートは、この2週間の大会しか使用しない)で有名である。毎年同じアングルでテレビ中継されているので、最終日に行われる男子シングルス決勝は、現地6月中旬の午後14時からの1年に1回の定点観測ともいえる。時代とともにプレースタイルも変わり、その影響が芝の色が薄くなる場所の違いにはっきりとみることができる。2000年以前は、サーブ&ボレーを得意とする選手が活躍していたが、最近では、ベースラインで激しく打ち合うスタイルが主流となっている。コート中央やネット前の芝の色褪せることが、近年では見受けられなくなっている。オールドファンとしては、ダブルスを中継してもらうなどして、ネット際での華麗なプレーが見たいと思うのであるが。 実は普段の生活においても、通勤電車で定点観測していることに気づいた。ほぼ同じ電車(私だけが呼んでいるセブンフォーセブン7時47分の直通電車)に乗り、ほぼ同じ座席で、車窓を眺めている。日本の原風景と富士山の移り変わりを繰り返し目に焼き付けていきたいと思う。ちなみに帰りは、いつも暗くなってしまうので。編集後記初等教育学科 教授 水口 潔富士山と中央線▲Trends in Modern CosmologyAbraao Jesse Capistranode Sauza 編平野耕一他 著2017年 6月発行InTech◇ひらの こういち 初等教育学科 准教授ネオリベラル期教育の思想と構造―書き換えられた教育の原理―福田誠治 著2017年12月発行東信堂◇ふくた せいじ 学長リメイク映画の創造力北村匡平 志村三代子 編2017年12月発行水声社◇しむら みよこ 比較文化学科 准教授ぶんいだ堂「次期公立大学法人都留文科大学学長候補者が決定いたしました」 平成29年12月20日、公立大学法人都留文科大学学長選考会議において、現都留文科大学学長 福田誠治氏の任期が平成30年3月31日で満了となるため、公立大学法人都留文科大学学長選考規程第4条第1項第5号の規定に基づき、学長最終候補者の選考を行い、次のとおり学長候補者を決定し、現学長の福田誠治氏が再任されました。氏名:福ふく田た誠せい治じ現職:学長任期:平成30年4月1日~平成32年3月31日お知らせ

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