学報139号
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文大だより 私は2年次に図工・美術専攻を選択し、彩画・彫塑・版画・工芸など様々な分野の制作を通して、学びを深めてきました。ものづくりに興味があったため、3年次では立体ゼミに所属、立体表現の可能性について考えてきました。 私は、ものづくりの面白さとは“発想力と想像力”ではないかと考えています。「こうしたら面白いのではないか」、「この表現はどのようにすればうまくいくかな」と考えているときがとても有意義だと感じます。実際にかたちとして表していく中で、失敗もありますが、そこからまた新たな発見が生まれます。その積み重ねが、ものづくりには大切であることを、自身の制作体験やボランティアとして参加した陶芸教室や保育園での活動の中で、改めて感じました。 私はこの1年間、卒業制作展に向けて「DIGITALずこうしつ」のレーザーカッターを使い、作品を制作してきました。学習指導要領の改訂の趣旨にある通り、これから更に普及するであろうICT技術に触れながら、ものづくりができたことは、教育現場に携わるなかでも大きな力になるのではないか、と感じています。 今年の卒業制作展は、大きな油絵の作品から、繊細な鉛筆画、実用性のある作品や光の変化を楽しむ作品など、図工・美術専攻一人一人の個性を感じることができる展覧会になりました。また本展には地域の方々を含め、大学関係者、友人など多くの方にご来場いただき、「面白かった」「来てよかった」などお褒めの言葉をいただくことができました。 このように楽しく制作することができたのも、御指導いただいた先生方、良い刺激を与えあえる仲間がいたおかげだと思います。素敵な環境の中で学ぶことができたことを、本当に嬉しく思います。 文末ながら、お忙しいなか卒業制作展に足を運んで頂いた多くの方々、開催に向けて関わってくださった皆様に、この場を借りて心より感謝申し上げます。 (初等教育学科図工・美術専攻4年 八田美咲) 音楽専攻生として入学してから4年、この4年間音楽が私の傍から離れた事は一度もありませんでした。 卒業演奏会という大舞台で堂々と、そして心から楽しそうに演奏する先輩方を初めて見た時、4年後の自分を期待と不安の入り混じった複雑な気持ちで想像した事をとても鮮明に覚えています。 そんな私も大学4年生となり、卒業演奏会を迎える年になりました。この卒業演奏会までの期間は、大学生活の中で一番音楽と向き合った期間でもありました。想いを上手く形に出来ない事への悔しさと歯がゆさ、圧倒的な力不足と情けなさを痛感しました。しかし同時に、曲への理解が深まる程感じる楽しさと歌う事への幸福感も、この4年間の中で一番強く感じる事ができました。 そして迎えた本番。4年間で学んできた事、感じてきたもの、その全てを音楽の中に込めて自分らしく演奏する事ができたと思います。 4年間ご指導下さった心から尊敬する先生方、共に切磋琢磨してきた同期、目標だった先輩方、支えてくれた後輩たちや友人、そして最後まで支え見守り続けてくれた家族、沢山の大切な方々の前で歌えた事を心から幸せに思います。 音楽専攻で過ごした4年間は、私の一生の財産で、そして一生の宝物です。(初等教育学科音楽専攻4年 代表 佐藤愛子)卒業演奏会を終えて卒業制作展を終えて搬出作業直前、最後の記念写真37都留文科大学報 第139号

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