都留文科大学学報(最終)【Web差し替え(R7
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挑戦から得たもの地域社会学科渡邊 唯 大学時代を振り返ると「挑戦」に満ちた 4 年間だったと思います。1 年生の時にある講義をきっかけに地域交流研究センターの機関誌『FIELD・NOTE』の編集部に入りました。地域を取材してまわり、仲間と協力して冊子を作る。はじめての経験ばかりでしたが、手探りで学んでいきました。その時間のなかで自分の感情や興味と向き合い、本当にやりたいことをどんどん発見できたと思います。また、編集長を任せて頂いたさいには、責任を持って仕事をすることや仲間と協力することの重要性を身をもって学べました。そして何より、嬉しいことも悔しいことも一緒に乗り越えたかけがえの無い仲間に恵まれたことを思うと、この4年間は人生の宝物です。企業経営論ゼミでは、本学としてはじめての「IB インカレ」への出場を経験しました。他校のレベルの高い論文が並ぶなか、 チームで果敢に挑むことができました。ここで得たプレゼンテーションの技術や社会課題への関心は社会人になってからも大きな糧になるでしょう。春からは社会人として新生活がはじまります。未知の世界に不安もありますが、大学での経験が背中を押してくれるはずです。4 年間を通してお世話になった教授や地域の方々、支えてくれた家族や友人への感謝を胸に、これから少しずつ恩返しができるよう邁進していきたいです。宝物の5年間文学専攻科 教育学専攻 安藤 優希 都留に来て5年がたちました。入学した当時は、こんなに学生生活が充実するとは夢にも思いませんでした。特に専攻科で過ごした最後の1年は、様々なことを経験することができました。 専攻科の授業では、学部よりも専門的かつ実践的に学びを深めることができました。これは、佐藤隆先生をはじめとする先生方の丁寧なご指導に加え、同じ専攻科の犬塚信之介さんと亀田桃花さんの二人と議論し合えたからこそ成し得たことです。 この1年は自身の研究にも力を注ぐことができました。昨年、ゼミ担当教員である新井仁先生に「力試しに学会で発表してみないか?」とお声掛けいただき、12月に日本科学教育学会で研究発表をしました。研究に関する原稿や紹介動画の作成、発表の準備などは決して楽な道のりではありませんでしたが、何とか乗り越え、当日はベストプレゼンテーション賞をいただくことができました。これは、学部の頃から手厚くご指導いただいた新井先生、そして昨年、共に学んだ新井ゼミ同期の皆さんのおかげです。 春からは小学校の教壇に立ちます。都留で得た学び、そして人との繋がりは私の宝物です。これらを心のお守りにして、今後も自分らしく、何事にも前向きにチャレンジしていきたいと思います。都留での5年間、不器用な私をここまで成長させてくれた皆様、本当にありがとうございました。旅立つことば新井ゼミの仲間と編集会議風景19都留文科大学報 第151号

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