都留文科大学学報(最終)【Web差し替え(R7
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「学ぶこと」の追求大学院文学研究科 国文学専攻 田村 大夢 大学院に入学してからはや二年、学部生時代を合わせると五年を都留で過ごしました。特に大学院での二年間はあっという間に過ぎ去ったように感じます。 大学院では、自分の専門分野である漢文学は勿論のこと、他分野についても深く学ぶことができ、それは、教壇に立つ事を考えている私にとって有難いものでした。一方で、事あるごとに自分の無知や思考の浅さを突きつけられ苦悩しましたが、その都度一つひとつ着実に乗り越え、研究や学問に対する姿勢を少なからず得ることができたと考えています。 私は旅行が好きで、学部生時代も含め、多くの場所を訪れました。私は旅行するにあたって、必ず一つはその土地の史跡や博物館等を訪れる事にしています。それは、古や先人を“過去のこと”と、なおざりにせず、如何なる所でも学び続けるべきだ、と考えているからです。このような考えも、学生生活より得たものであります。 最後になりますが、決して要領が良いとは言えず、マイペースな私を常に気にかけて下さった、指導教員である寺門先生をはじめ、惜しみなく知識等を教授してくださった先生方、及び両親や友人に、この場をお借りして深く御礼申し上げます。これからも悩み続けるために大学院文学研究科 地域社会研究専攻 坂本 良哉 都留での生活、とくに大学院での2年間は、決して楽しいばかりの日々ではありませんでした。しかしながら、大学院生活は、ほかでは得ることのできない知識とかけがえのない経験を与えてくれました。進学をしたこと、都留での6年間の学生・院生生活を選んだことに後悔は一切ありません。 指導教官である冨永貴公先生には、学部生のころの演習形式の授業やフィンランドへのフィールドワークから大変お世話になりました。そして、大学院では、異なるゼミに所属していたわたしを引き受けてくださり、研究室でもオンライン上でも丁寧なご指導を賜りました。また、同専攻の院生である嶋本貴瑛さん、佐藤香奈子さん、鈴木紫陽さんには、孤独となりがちな大学院生活を、精神的に支えていただきました。本当に感謝しています。 最後の最後まで、進路に悩み、はっきりとした答えが出せなかったわたしですが、この都留での経験を土台にし、新たな環境に踏みだしたいと思います。これからも、つねに悩み、考え続けるわたしの人生を支えてくれるであろう、貴重な6年間でした。ありがとうございました。修士論文調査先の大阪市港区役所お世話になった研究室202023年3月6日(月)

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