都留文科大学学報(最終)【Web差し替え(R7
21/50
6年の歩み大学院文学研究科英語英米文学専攻 天野 峰瑞 文大での生活も早6年、父の運転で都留の地に降り立った日を昨日のことのように思い出します。4月の雪景色の中、私は初めての親元を離れての生活に期待と不安で胸がいっぱいでした。 “Time ies”とはまさにその通りで、都留で過ごした6年間はあっという間でした。その歩みは喜び半分、苦悩半分の日々でした。見知らぬ地での学生生活、レベルの高い授業、進路決定など、全てが私にとって新鮮であったと同時に、節目節目に大きな壁に直面することもありました。そのような時にいつも心の大きな支えとなってくれたのが、都留で出会った仲間たちでした。互いに切磋琢磨し合いながら、時にはくだらないことで笑い合ったり、将来について夜通し語らいあったりすることもありました。アメリカの長期留学を実現できたのも、頼れる仲間がそばにいてくれた心強さを感じていたからだと思います。 大学での学びもさることながら、学生生活を通して私はかけがえのない大切な仲間と出会うことができました。末筆ですが、これまで教え導いてくださった恩師、苦楽を共に過ごした仲間、そしてこれまで支えてくれた家族に、この場を借りて心からの感謝を申し上げたいと思います。雲外蒼天大学院文学研究科臨床教育実践学専攻 松永 汰洸 入学式の日、期待と不安を胸に電車に揺られながら見た流れる景色の如く、あっという間に都留文科大学での6年間の学生生活を終えました。 大学院での2年間は、大学で得た学びに更なる研鑽を積むことで、自分と対峙する貴重な時間を過ごすことができました。同じ専攻の院生と先生と共に教育に関する書籍や論文を読み、問いを立てながら議論を重ねてきました。自分の考えや意見を、論理的に伝えることに試行錯誤し、周囲との実力の差を実感し、自分が無知であることに気づかされました。その現実に苦しみながらも、受け入れ、自分の言葉を探し続けてきました。探求の過程で、新たな知に触れることの楽しさこそが、学ぶことの意義なのではないかという見解に至り、より一層教育の奥深さに魅力を感じました。 最後に、温かく見守ってくれた家族、頼れる院生の仲間、励ましてくれた学生時代の友人、支えてくださった先生方、大学生活の中で出会った方々に、この場をお借りして心から感謝を申し上げます。皆さんのお力添えにより、有意義な日々を過ごすことができました。ありがとうございました。この気持ちを忘れずに、春からは教師として、新たな知と触れる楽しさを、これから出会うたくさんの子どもたちに伝えていきたいと思います。旅立つことば院生の仲間と思い出の卒業式にて21都留文科大学報 第151号
元のページ
../index.html#21