都留文科大学学報(最終)【Web差し替え(R7
50/50
昨年度から広報委員を務め、2年任期の最後に編集後記を記すことになった。 学内の委員には教務のような内向きの神経を使う仕事もある一方で、広報は入試と同じように外向きの仕事なのかと思っていたが、実際は必ずしもそうでもなかった。具体的には、受験生向けの大学案内の編集やオープンキャンパスの運営のほか、年3回の大学報の発行が重要な役割として課されている。広報の仕事は本学の取り組みや成果を文字通り広く発信して、自分たちの魅力や特色をアピールすることなので、学外への視野が必要とされるのは言うまでもない。しかし、そのためには学内で忙殺されている先生方や卒論執筆・就職活動に追われている学生にも原稿の執筆やインタビューを依頼する機会が多く、タイトなスケジュールで細やかな気配りが必要な役割であるので、そういう繊細さの欠けた私はさぞ多くの方に無理をお願いしてご迷惑をおかけしたことと思う。この場をお借りして関係各位にお詫びしたい。 さて、本号は年度末なので、卒業生の「旅立つことば」と教員からの「おくることば」、退職される教員の「さよなら文大」、そして卒業論文・修士論文題目一覧がメインコンテンツである。特に卒論・修論は学生・院生一人ひとりの研究の集大成であり、入学時の初心が形になったものでもあるので、指導教員の先生にお願いして丁寧に校正して掲載に至っている。私自身も、担当したゼミの卒論の一覧を眺めて感慨深いものがあるが、他のゼミや他の学科の研究テーマを眺めてみると、都留文科大学という環境が、本当に多様な可能性を育む学びの場であることを改めて実感できる。 広報委員会はこれからも文字通り本学の魅力や特色をアピールするために努力を重ねていきます。3月で巣立つ卒業生・修了生が社会で伸び伸びと活躍してくれること、それを広告塔という風には言いたくありませんが、何より私たち教職員が心から願っていることです。都留文科大学広報委員会都留文科大学報 第151号 2023年3月6日発行鈴木健大(委員長)・日向良和(副委員長)・加藤敦子(担当副学長)・野口哲也・加藤めぐみ・上野貴彦・Nordström, Karl Johan ・加藤 優・三澤知貴(経営企画課長補佐)・安富博史(企画広報担当)・天野麻由(企画広報担当)〒402-8555 山梨県都留市田原3-8-1☎0554-43-4341 URL:https://www.tsuru.ac.jp/編集後記国文学科 野口 哲也ぶんいだ堂卒業論文の数々(10年分)日活ロマンポルノ 性の美学と政治学志村三代子/Nordström, Karl Johan /鳩飼未緒(編)長門洋平/キルステン・ケーサ/菅野優香/久保豊/今井瞳良(著)2023年1月発行水声社◇国際教育学科講師 Nordström, Karl Johan卒業論文マニュアル日本近現代文学編田恵理 他執筆斎藤理生/松本和夫/水川敬章/山田夏樹(編)2022年10月25日 発行ひつじ書房◇国文学科講師 田恵理
元のページ
../index.html#50