都留文科大学学報(第152号)
13/32
4月に英文学科特任教授として着任いたしました浅見道明です。3月までは茨城県の筑波学院大学で英語を教え、国際交流委員会委員長をしておりました。埼玉県と国立の高等学校で約40年英語を教え、定年を迎えましたが、筑波学院大学からお話をいただき、2年間勤務しました。とてもよい学生ばかりで楽しい毎日でしたが、筑波学院大学は経営情報学部しかなく、自分の専門の英語教育と英語音声学のどちらも教えることができずにおりました。そんな時、都留文科大学特任教授のことを知りました。教員生活最後の場所と考え、自分が得た英語教師としての経験を教員志望の学生に伝えていきたいと、応募しました。 自分は英語の発音をカタカナや漢字を使って教えています。たとえば、womanを「魚万」と教えると英語らしい発音になります。この方法を学生に伝えていきたいと考えています。 趣味として25年ほど前から自作のPCを作っています。私は野球はアンチ巨人で、横浜ベイスターズのファンです。同じように、PCでも本流のIntel を使わず、AMD CPUを使っています。サッカー観戦も好きで、地元のさいたまスタジアム2002に時々試合を見に行きます。それから、上手ではありませんが、健康のためゴルフを時々やっています。 都留文科大学で、すばらしい先生方や学生に会えるのを楽しみにしております。 教養学部学校教育学科国語系に着任いたしました、菊地優美です。 日本の近現代の女性作家による文学作品をジェンダーやセクシュアリティの観点から研究することを専門としています。なかでも、昭和戦前期に活躍した野溝七生子という作家について研究しています。 昨年度は「専門演習Ⅰ・Ⅱ(言語文化)」を担当し、本学の学生のみなさんが、教員をはじめそれぞれの道を目指し、授業に真摯に取り組む姿に触れ、ぜひみなさんの夢や学びを支えたいという気持ちを深めた一年でした。 私たちは日々、様々な〈物語〉のなかで生きています。私たちの暮らす社会、そこでの日常生活、日々他者と交わす言葉のなかにも〈物語〉があります。たとえば、性別と関連づけて、こう生きるべきだといった考え方も、一つの〈物語〉だと言えるでしょう。そして、それらの〈物語〉が、私たちが求めているかどうかすら気づかないうちに、小説や漫画、映画などの魅力的なストーリーとともに私たちの心のなかに入り込んでいることもあります。 文学作品を分析し、批判的に読み解く力を身につけることは、そうした身のまわりのさまざまな〈物語〉をも読み解き、自分が求める生き方や大切にしたいものを選び取る力につながると考えています。これから、都留文科大学のみなさんとともに、そうした〈物語〉を読み解く力を身につけられるよう、一緒に学んでいければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。英文学科 特任教授浅見 道明学校教育学科 講師菊地 優美着任のご挨拶〈物語〉を読み解く力を、大切なものを選び取る力に研究対象とする野溝七生子の書籍さいたまスタジアム2002にて13都留文科大学報 第152号
元のページ
../index.html#13