都留文科大学学報(第152号)
3/32
に立ち向かうしなやかな知恵と行動力を養いたい」とそれぞれの決意を述べました。 会場周辺では部活動・サークルなどの新入生歓迎活動も行われるなど、活気に満ちた雰囲気での開催となりました。 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。 新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。都留文科大学の教員・職員を代表して、みなさんのご入学を心よりお祝い申し上げます。また、ご家族の皆様にも心よりお慶びを申し上げます。 2020年初めから世界中に広がった新型コロナの影響で、新入生のみなさん、ご家族の方々、それぞれにご苦労があったことと思います。高校生活の多くをコロナ禍の中で過ごし、不本意な日々を送ったという人も多いでしょう。その不安な日々を乗り越えて、晴れて今日の入学式を迎えたみなさんの努力に深い敬意を表します。コロナは完全に終息したわけではありませんが、この4月から、大学においてもコロナ以前に近い水準で活動できるようになりました。キャンパスで自由に学び、部活・サークル・バイトに励み、都留での豊かなキャンパスライフを送ることができるように、教職員一同、全力でみなさんの大学生活を支援していきます。 都留文科大学は、1953年に設立された山梨県立臨時教員養成所から始まりました。今からちょうど70年前のことです。第二次世界大戦後、特に地方での深刻な教員不足に対応するためにつくられた、臨時の教員養成所でした。2年後の1955年、この教員養成所の組織を改めて都留市立短期大学が創設され、1960年には4年制の都留市立文科大学となりました。都留文科大学がそのルーツから、教員養成という日本の将来を担う子どもたちを育てるための人材育成を目的としていたこと、また、都留市の市立大学として創設されたこと、この2つは今も都留文科大学の根幹です。今日から都留文科大学の学生となったみなさんにも、ぜひ覚えておいてほしいと思っています。 さて、今日はここでみなさんに大学での学びについて2つのことをお話ししたいと思います。1つめは都留文科大学で何を学ぶか、ということです。 みなさんの入学と同時に、都留文科大学は新しい校舎をオープンしました。富士急行線の駅から大学へ歩いてくると一番はじめに目に入る大学の建物です。私たちはこの校舎を「Tsuru Humanities Center」「THMC」と名付けました。「ヒューマニティーズ」とは人文学のさまざまな分野を意味し学祝長辞都留文科大学 学長 加藤敦子3都留文科大学報 第152号
元のページ
../index.html#3