都留文科大学学報(第152号)
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 令和5(2023)年度から、加藤敦子新学長の後任として、副学長・理事(学生・教育担当)に就任しました。責任の重い役職に就くのは自ら心許ない思いであり、加えて新学長と同じ国文学科の教員であり、全学的なバランスの点においても、当該学科の他の教員に負担が偏ってしまうことについても問題があると考えていたのですが、務めますからには力を尽くす所存です。ご助力、ご協力をいただけますよう、お願い申し上げます。 来る令和6(2024)年度の新入生からは、再編された学部・学科により、新しいカリキュラムに基づいた教育が始まります。新たな教育方針とカリキュラムについては、昨年度までに、各学科、各センターでの検討を経て、将来構想委員会にて議論、集約されて内容が確定し、現在、カリキュラム改訂特別委員会で実施に向けての準備がすすめられています。新カリキュラムでは、科目が新設され、既存科目に洗練が加えられ、学科間の新たな連携がなされます。一方、検討の過程で、これまでの教育活動の価値や成果があらためて認識されたところもあるのではないでしょうか。新規のものにせよ、既存の価値にせよ、学内で認識を共有したうえで、より見えやすい形で本学の魅力として発信していくことが肝要でしょう。 コロナ禍への対応は世界全体としても新しい段階に入り、本学も以前に近い大学生活をとり戻しつつあります。2020年度以来、保健センターほかの尽力によって学生生活が守られ、困難はありつつも、皆様の協力によって、教育活動を続けてくることができました。対策本部、対策チームの一員であった者として、あらためてお礼を申し上げます。国際交流においても、中止を余儀なくされていた留学が再開し、さらに、交換留学、語学研修等の拡充にむけての活動もすすめられています。 その他、各学科、各センター、附属図書館等で、教育・研究のさらなる充実のために企画、活動が進展しています。事務局もそれらを支える働きを担っています。今後ともそれぞれの組織、機関として尽力くださると思いますが、大学として前進していくためには、情報共有、相互理解のうえに立った認識の共有、合意形成が基盤となるでしょう。学内外の調整等の役割は果たしたく願っていますので、ご協力をよろしくお願いいたします。副学長就任副学長に就任して佐 藤 明 浩7都留文科大学報 第152号

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