都留文科大学学報(第152号)
8/32

1 新棟THMCとは テクノロジーの進化により、人類史上類を見ない変革期を迎えている昨今、「学び」に対する考え方も大きく変わりました。また、教育も根本から変わろうとしています。併せて、大学にも従来の積み上げ型の学習だけでなく、自律的かつ創造的で豊かな学びと、複雑な能力を涵養するための新たな学修環境の整備が求められています。 こういった状況を受けて、新棟建設部会は、新しい時代の学修環境となる新棟の在り方について検討を重ね、本学と地域が協働しながら、公立大学としての新たな価値を創造し、地域レベルで未来型の学びを実現することを目指しました。2 各フロアーのねらい THMCのテーマは「さまざまな人が集う、学ぶ、深める」です。即ち、既存のプログラムだけではなく、学修者(本学の教職員と学生、地域の人々)が興味・関心を基に集まり、豊かなコミュニケーションの基、互いに学び合いながらより深め合うことが目標です。そのためには、従来型の教室ではなく時代の変化に対応するフレキシブルな学修空間が必要です。これを受けて、THMCには自律的に学ぶための様々なラーニングコモンズと、フレキシブルに変化する小・中規模の多目的教室を配置しました。また、旧山梨県南都留合同庁舎の建物を再利用することで、環境負荷削減にも大きく貢献しています。 いよいよ令和5年4月から新棟「Tsuru Humanities Center (THMC)」が動き出しました。供用開始から3ヵ月がたちましたが、既に多くの学生さんが集まっています。また、新しいアイディアでつくられた教室も好評のようです。これから更に、THMCを拠点としてさまざまな人が集い、学び、深められることが期待されています。新棟Tsuru Humanities Center (THMC)供用開始特集82023年7月3日(月)

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る