都留文科大学学報(第153号)
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8月11日(金)~12日(土)、第3回教職実践研究会が開かれました。北は北海道や秋田、南は熊本(オンライン)と全国から、のべ120名の参加者を得ることが出来て、新棟THMCから始まる、学び合いの輪を広げることが出来ました。この研究会は①卒後10年程の初期のキャリア段階の現職教員が現場で抱える問題を交流して学び合う②そこで得た課題を本学のカリキュラム改善に活かす③在学生にとって教職現場の実態と、その中での先輩たちの生き方に学ぶ、そんな場となるよう企画されたものです。1日目は、この春まで教職支援センターにいらした宮下聡先生の講演「憲法・子どもの権利条約が息づく教育と子どもの学び-勉強って何のためにするの...?という子どもの問いに向き合う-」から始まり、小学校低学年/小学校高学年/中学・高校/さまざまなニーズへの対応と、4科会に分かれての学び合いと全体交流でした。2日目は4つの分散会に分かれて、参加者が教職現場での喜びや悩みを率直に語り合うものでした。今年は在学生の参加も20名余に増え、教員採用試験2次を前に励まされる場にもなりました。参加者の声を幾つか紹介します。「教師はブラックと言われるけど、そうじゃない。確かに変えていかなければいけないことはあるけれど、教師の仕事は楽しい・素晴らしい、というメッセージをもらいました。励まされました。」「教師として生きることは、子どもと共に生きること、子どもの世界をともにすること、子どもの声(声にならない声にも)に寄り添い続けることなど、大切なことをあらためて感じました。」子ども理解を大切にしている都留文科大学の学びのよさを確かめ合うとともに、在学中のフィールド研究から、卒後の教職支援交流会までの幅の広がりの中に、新しいつながりを見出すことのできた研究会となりました。教職支援センター 泉 宜宏教職実践研究会282023年12月4日(月)

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