都留文科大学学報(第153号)
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図1 「教学マネジメント指針」概要教学マネジメント指針と教学IR各大学でおこなわれるIR活動には大学経営におけるIR活動と、教育研究活動におけるIR活動の2つが大きくあると考えている。このうち教育研究活動におけるIR活動は「教学IR」活動と称され、中央教育審議会大学分科会が令和2年1月22日にとりまとめ発信された「教学マネジメント指針」1)の中でも、「マネジメントを支える基盤」として、FD(Faculty Development)、SD(Sta Development)と並んで教学IRが示され、「学修成果・教育成果の把握・可視化」と「情報公表」を大学がおこない、それが社会からの信頼と支援につながるとされている。(図1「教学マネジメント指針」概要より)教学マネジメント指針での学修成果・教育成果の把握・可視化および情報公表を行うためには、直接講義などの実施に関わる教務課が持つ情報だけでなく、学生支援課が所管するさまざまな学生活動や、各センターの活動、各学科での講義以外での学生活動の情報や、キャリアサポートセンターが持つ進路に関する情報など、全学横断的に情報を収集し、集めた情報をさまざまな視点で分析しながら学生の学習活動、大学生活を総合的に把握する必要があるため、IR室を設置し日常的に教学IR活動をおこなっていく必要がある。これから都留文科大学でもIR室を中心として教学IR活動および大学経営におけるIR活動を活性化していくことが必要である。3都留文科大学報 第153号
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