都留文科大学学報(第153号)
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漢文学ゼミでは、9月15日から17日にかけて滋賀県高島市でゼミ合宿を行いました。未だに新型コロナウイルスの感染が危ぶまれる中、無事に3年生4年生ともに全員が合宿に参加することができました。琵琶湖沿いの豊かな自然に囲まれた環境で、学年を越えてゼミ生同士で交流し意見を交わしたり、日本陽明学の祖と呼ばれる中江藤樹の足跡を辿ったり貴重な経験ができました。1日目は京都駅に集合し、高島市へ向かいました。2日目は、学生による研究発表が行われ、ゼミ生同士で研究成果を発表することで、新たな視点から学びを深めることができました。また、夜にはバーベキューを行い、楽しい時間を過ごせました。3日目は、高島市にゆかりのある中江藤樹の足跡を辿りました。日本陽明学の祖と呼ばれる中江藤樹は、現在も地元の人に親しまれ、その教えが今も伝えられていました。人には「良知」という美しい心が備わっており、この「良知」を極める「致良知」という教えが印象に残っています。資料を見るだけではわからないような土地に根付く歴史を学んだり、同じゼミの仲間とともに学びを深めたことは、私の大きな財産となりました。滋賀高島での漢文学ゼミ合宿国文学科4年 高橋 くるみ私は9月2日から17日にかけて行われた英語圏事情研修に参加し、英国のオックスフォードを訪れました。本研修には18名の学生が参加し、平日の午前は語学学校で様々な国の学生と英語を学び、午後はカレッジや博物館を訪れ、さらに土日にはロンドンに行くなど非常に充実したプログラムでした。私は今回が初めての海外ということで、当初は様々な不安がありました。しかし日本とは異なる街並み、生活習慣、文化に触れ、画面越しでしか見たことがなかった憧れの海外の景色に圧倒され、不安が一瞬にして感動に変わりました。また英語を使わざるを得ない状況下におかれたことで、自分の英語力の無さを痛感したり、授業に積極的に参加する海外の学生の姿を見て、自分の考えを持って表現することの大切さも実感したりしました。ロンドンでは、三浦先生の提案で、シェイクスピア・グローブ座で『マクベス』を観る好機に恵まれました。事前に加太先生から講義を受けたことによりたいへん有意義な観劇となりました。2週間という短い時間ではありますが、今回得た学びは大きな糧となり、必ず将来に生きてくると思います。しかしその陰には本研修を計画してくださった先生方をはじめとする多くの方々、また参加を応援してくれた両親の存在があり、様々な人に支えられて無事に帰国できたことに感謝しています。ありがとうございました。有意義な2週間英文学科3年杉原 亜衣梨ビッグ・ベンを背景に夏季休業を利用して学外で学ぶ中江藤樹の講堂での集合写真82023年12月4日(月)
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