学報154号
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旅立つことば都留に来て5年が経ちました。とても自由で楽しい日々を過ごせたと感じています。その中で、自分自身大きく成長をすることができました。特に、専攻科の一年間は自分の人生の中で、一番学ぶことができ、成長できたと思います。私は楽な方に流されやすく、どのようにサボるかをいつも考えていました。専攻科に入学し、一緒に学ぶ仲間がおらず、全ての授業で先生方と一対一の授業でした。予習や課題、レポート等やることが多く、とても辛かったのですが、やりきることができ、さまざまな学びを得ることができました。これまで授業など受け身で学んでおり、勉強することが嫌いでしたが、この一年間を通して、主体的に学ぶことの大切さをより実感するとともに、学ぶことにより、自分自身の価値観や世界が広がっていき、学ぶことのおもしろさや楽しさを感じることができました。また、論文を書いていく中で、自分で調べ、自分の頭で考えることの難しさも実感しました。春から長い教員人生が始まりますが、自分自身で学び続けられるよう、子どもたちに学ぶことのおもしろさや楽しさを伝えられるようにしたいです。また、大学で出会った仲間やお世話になった先生に感謝申し上げたいと思います。振り返れば、大学院での時間は瞬く間に過ぎて行きました。限られた時間の中ではありましたが、国文学はもちろん、自分自身の未熟さとも対峙する時間を過ごしました。その中で得られた知見は、私にとって大きな財産となりました。大学生活を支えてくださった全ての皆さんにお礼申し上げます。指導教員の古川先生をはじめ、諸先生方に大変お世話になりました。RAやTAを経験する中で、研究や職務に誠実に向き合うことの大切さを学ばせていただきました。今後も、私の生き方の指針となるでしょう。また、今年度は高等学校の非常勤講師として勤務し、多くの課題も見つかりました。改善しようと模索する中で、いつも生徒の反応や言葉が励みとなっていました。新天地でも、謙虚に学ぶ心を忘れずに精進してまいります。学生生活も終わりを迎えます。修了に際し、6年の月日を過ごした学び舎を離れることへの寂しさを感じずにはいられません。学外でも多くの出会いや学びがありました。しかし、春は別れの季節であると同時に、出会いの季節でもあります。今後も自分自身を律し、目の前のことに真摯に取り組みながら、この道を選んで良かったと思える生き方をしてまいります。大学院文学研究科国文学専攻 津金 伽帆文学専攻科 教育学専攻 鰺坂 裕之修了に際して人生で一番学んだ一年間研究で訪れた「村上春樹ライブラリー」にて学部時代の仲間182024年3月4日(月)

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