学報154号
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文大だより令和6年1月27日に開催された音楽専攻主催の卒業演奏会は、今年からコロナ禍前の形式で行うことができました。コロナ禍の音楽の苦悩や辛さを経験してきた私達だからこそ、今まで以上に熱を入れて取り組んできました。これまで先輩方の素晴らしい演奏を聴き、自分たちもあのステージで先輩方のように輝けるのか不安も多くありましたが、4年間ご指導くださった先生方や音楽系の先輩、後輩の皆さん、関わっていただいた全ての皆様のおかげで素晴らしいステージをつくることができました。関係者の皆様に改めて深く感謝申しあげます。そして今年の4年生合唱では、自分たちで作詞作曲をした「僕たちの絆」を初演させていただきました。これまでの大学生活や卒業に向けた様子が歌詞や音になっており、私自身本番は感動で涙を流してしまいました。これまで音楽系として学んだことは、音楽の技術だけでなく、1人では音楽をつくり上げられないということでした。練習が苦しい時、何度も支えてくれた仲間の大切さや温かさを感じられる機会をいただけました。大学4年間の学びを、これからの新たな人生に活かしていけるよう、日々精進したいと思います。(学校教育学科 音楽系 奥山亜美)卒業制作に取り組む中で「制作とはなにか、何のためになるのだろうか」と、悩む場面もありました。しかし、制作を続ける中で好きなもの、つくりたいものを無我夢中になってつくること自体が楽しく、幸せなことであり、具体的な意味はなくても価値のあることではないか、と考えるようになりました。卒業制作展の準備では、作品を通して私が制作中に感じた楽しさや、幸せな気持ちが誰かに届いたらいいな、と考えつつ仲間と作業を進めました。そして、会場に来ていただいた方々と交流する中で、それを伝えることができたのではないか、と感じました。このように、夢中になって探究することは、新しい価値を生み出すことに繋がり、更に探究の輪は自己完結的なものではなく、いつか誰かに広がっていくと考えるようになりました。卒業制作展を終えるとともに、大学生活を振り返りながら、追求できることをみつけられたことや、学びを深められたことこそが、掛け替えのない私の宝物であることに気が付きました。文末ではありますが、卒業制作展をご高覧頂きました皆様と、これにご協力いただいた多くの方、図工・美術教室の仲間へ、感謝の気持ちを伝えたいと思います。皆さん、本当にありがとうございました。(学校教育学科 図工・美術系 立体ゼミ 野口香奈)卒業制作展を終えて音楽系 卒業演奏会4年生と審査してくださった先生方私の卒業制作43都留文科大学報 第154号
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