学報154号
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 学生各自が、各年次において、そして大学生活4年間のなかで、どのような知識、技能を身につけ、何を実践できるようになったのか、成長の成果を自身で評価し、自覚できるようになることが、次のステージへとすすんでいく推進力となります。それは、前に記した、生涯にわたって学び、探究し、成長し続ける人を育むという目的の達成にもつながります。この度のカリキュラム改訂によって、その基盤が整えられたと考えられますが、そこで実際にどれだけ豊かで意義深い教育が実践されていくかが重要なことは言うまでもありません。そして、都留文科大学で学んだ学生が、どのように成長し、また成長し続けるポテンシャルを有するようになったのか、具体的に見えるようにしていく―学習成果の可視化―も、カリキュラムの実践にあたってすすめていくべきことでしょう。 この度の学部改編、カリキュラム改訂を期に、学生と教員とが協働して豊かな学びを実践し、より質の高い教育の成果が学ぶ人たち自身にもよく認識され、また社会一般にも発信できるよう展開していくことが望まれます。○ジェンダー研究プログラムさまざまな学問領域の連携により、だれもが人間らしく生きていくために必要な「知と技能」をともに学び合います。○環境ESDプログラム環境に配慮した持続可能な社会の構築のために、各種の環境分野で活躍できる人材の育成を目的としています。○国際日本研究プログラム「日本文化と社会」「世界の中の日本」に関わる多角的な知識・理論、学術的分析方法、思考力を二言語で身につけることを目標とします。○TSURU-STEAMプログラム教科横断的で主体的・対話的な深い学び、課題解決型・探究型の学習活動のあり方を「子ども探究広場」を通して実践的・実験的に研究します。○国文学科キャリアデザインプログラム国文学科の学生が対象。一般企業や公務員を目指す学生にとって、卒業後の進路を見据えた履修の指針となるプログラムです。○デジタルシティズンシッププログラムデータサイエンスの技術や応用、社会的な課題などを学び、情報の共有や適切な利用などの知識、スキルを身につけます。○フィールド・ミュージアムプログラム地域で人びとの暮らしやムササビなどの自然にじかに触れるなど「生きた学び」を経験し、地域の次代を担う力量を育みます。○国際開発・協力プログラム大都市の大学に集中しがちな国際協力の学びを都留で提供し、その知を身につけた人材を都留から輩出することを目標とします。○日本体感プログラム学科横断型のテーマ型プログラムです。「日本」や「日本文化」を味わい、それを多角的に発信する力を身につけることを目標とします。○英文学科グローバルキャリアプログラム英文学科の学生が対象。高度な英語コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を身につけることを目指します。5都留文科大学報 第154号

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