大学報155
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他の国の大学生に会ったことはありますか?どこの国の大学生も皆、英語でお話ができますよね。‘I can’t speak English’ と言って逃げようとするのは、日本の大学生くらいではないかと思います。都留文大の学生は、そんなことはないと思いますし、誰一人として、そうならないでほしいと思います。自分の思うことを英語で発信し、他の国の人々と意見や情報を交換することにより、相互に高め合って行ってほしいのです。それでは、日本人の英語力が他国の人に比較して不足している原因は何だと思いますか?「英語の本を読む経験が圧倒的に不足しているから」とHaruko先生は思っています。皆様は今までに英語の本を何十冊、何百冊、読んだことがありますか?専門書ではなく、絵本や児童書を読む経験を積むことの方が大切です。絵本や児童書を通して、私たちは、単語や表現を知り、言葉の持つリズムに親しみ、想像力を働かせます。物語に限らず、図鑑、コミックなど、どんなジャンルの本でも良いので、英語で100冊ほど読んでみましょう。Haruko先生の研究室やCLE語学教育センター(3号館3階)には、英語楽読 -English Pleasure Reading-にぴったりな書籍が数多くあります。まずは金曜日14:00-16:00にCLEで開催されるHaruko先生のOce Hoursに来てください。英語の本を楽しく読みましょう。そして英語力を底上げしましょう。 本年度、語学教育センターに着任しました神山英子です。緑が美しい大学で教育や研究に従事できることをありがたく思っているところです。 私はこれまで、日本語学校や小・中学校、高等学校、大学等、海外(主に中国)や国内の教育機関で日本語学習者と日本語について学んできました。また、日本語教師養成にも携わっています。 研究では、医療場面での異文化コミュニケーションに関わっています。特に、介護現場での外国人スタッフと日本人スタッフとのミス・コミュニケーションに興味・関心があります。外国人介護人材は、母国で日本語と日本式介護の考え方や技術等をしっかり学んでから、来日し、日本の介護現場で働いていますが、介護現場ではうまくいかないことが多いのです。そこで、「どうすればミス・コミュニケーションがなくなるか」ということを考えています。解決策の1つとして、「介護現場でのやさしい日本語」があるとも思っていて、研修などを通して、相手の立場を尊重したコミュニケーションツールである「やさしい日本語」の考え方を主に日本の方に広める活動をしています。学生の皆さんともこのテーマについて考えてみたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。 Boo-tiful memories with my students介護現場における「やさしい日本語」セミナーの様子語学教育センター 准教授島﨑 治子語学教育センター 特任准教授神山 英子底上げするために」着任のごあいさつ「英語力を文大に着任するにあたって142024年7月8日(月)

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