大学報155
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2023年度授業アンケートの回答率は専任教員担当科目が67.6%、非常勤講師担当科目が75.3%で全体としては71.9%となっています。2022年度と比較して全体で5ポイントの低下となっています。アンケート回答率の低下は教員の授業の自己点検のための基礎的なフィードバック情報の減少を示すため、2024年度は回答率の向上のための取り組みが必要です。 2023年度前期、後期のアンケート結果のスコア(各項目1~5点で回答、5がとてもそう思う、1は全くそうはおもわない)を見ると、前期、後期共に授業の内容(シラバスに沿っていて学生の事前の期待に応えるものであったか)、講義方法(理解度に沿ったものか、わかりやすかったかという受講してみての感想や、双方向の学びがおこなわれていたかなど)、難易度の授業全体の学生からの評価は平均点が4点(ややそう思う)を越えており、全体として学生の講義に対する満足度は高いと考えられます。これらの結果は教員の不断の自己研修、FD活動によるところが大きいと考えられ、今後も1回1回の講義で学生からのフィードバックを元に次回の講義改善につなげることでこの水準を維持していくことが重要です。 また講義を受けた後、学生がそれぞれの分野に対してさらなる興味をもつような、次につながる講義ができたのかについても、前期後期共に平均スコアは4を越えており、各講義が学生の興味関心に応えるだけでなく、その興味を広げるような内容になっていることがうかがわれます。最後に講義内で課題を発見し、それをクラスメートと協働しながら解決できたかについては平均としては4を越えています。講義科目やゼミナールのような少人数科目で主に個人での探究が中心となる科目などもあり、他の項目よりはどうしてもポイントが低くなりがちとなるのは科目の特性上致し方ない点もあります。 これらの結果については、各講義担当者にフィードバックされ、次年度以降の講義の振り返りに活用されます。また大学報への掲載や大学ホームページで公開することで、本学の教育活動の状況を学外へ発信しています。それは都留文科大学で学ぶことを「選択」する時の大きな参考資料となると期待しています。参考資料 都留文科大学に対する大学評価(認証評価)結果より(2021年~2028年) 「授業についての学生アンケート」は兼任教員も含めた全教員に呼び掛けて実施をしており、専任教員、 前委員長の春日先生が副学長に昇任されたため,2024年度よりFD委員会委員長を務めさせていただいております日向です。例年の報告となりますが、2023年度に実施いたしました学生による授業アンケートの結果について報告いたします。 「学生による授業についての学生アンケート」は、大学の自己点検・自己評価活動の一環として、本学における授業内容の改善・向上を目的とし、前期末および後期末授業時間内に受講生が受講している講義に対して、質問項目に回答するという形式で実施しているアンケートです。これらのアンケート結果を元に大学教員自身が講義の内容や講義方法を自己点検し、次年度以降の教育の向上につなげていくことを目的としています。2023年度学生による授業アンケートの結果についてFD委員会 委員長 日向 良和学生による授業アンケートについて2023年度授業アンケート結果について222024年7月8日(月)
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