学報156-1
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夏季休業を利用して学外に学ぶ 私は8月24日から9月2日に北海道にある静内フジカワ牧場という競走馬の牧場で仕事を体験させて頂きました。競走馬の牧場には誕生からセリで購入されるまでの仔馬とその母馬を管理する生産牧場、レースに向けた体作りやレース後のリフレッシュなど現役の競走馬を扱う育成牧場、引退後に観光目的で余生を過ごす養老牧場があります。私は競走馬の血統を考えることに興味があったため、生産牧場の場長の方と連絡を取り、貴重な機会を頂くことが出来ました。 牧場の朝は早く、4時半に馬を牧草地に放すことから始まりました。午前中に馬房の藁の入れ替えと餌作りを行い、午後には馬を馬房に戻し、餌や水の入ったバケツをセットします。その後、餌や水の減り具合や馬の様子を見ながら馬に異常がないか確かめます。就業時間は約8時間で18時半頃に仕事が終わります。 牧場での仕事は体力はもちろん、馬の安全確保のために細やかな気配りも求められる仕事で想像以上にタフな仕事でした。また、限られた人手で馬を管理しなければならないため、1頭1頭に寄り添うということがいかに難しいことかを思い知りました。この経験を無駄にせず、自分の将来について考えていこうと思います。放牧地へと馬を引く様子国際教育学科3年小林 陸競走馬の生産牧場を訪れて  私は、夏季休業中にスペインのサラマンカ大学の短期語学研修に参加しました。日本とは全く違う街並みや気候、食事など、全てが新鮮で、常に学びと感動に溢れていました。 平日は、4時間スペイン語を勉強し、午後は友達とカフェや買い物、休日は旅行やお祭りを楽しみました。サグラダ・ファミリア等の建築を見学できたことも良い思い出です。 そんな様々な経験ができた中でも、外国語で会話することの難しさと楽しさを実感できたことが強く印象に残っています。スペイン語を勉強している日本人と、日本語を勉強しているスペイン人の交流会で仲良くなった友達と一緒にカフェに行った時、伝えたいことが上手く文章にできず、自分のスペイン語力の無さを痛感しました。しかし、彼女は私の言いたいことを汲み取ってくれて、1時間ほど経つ頃には会話を楽しむことができていました。また、お互いの言語を教え合ったり、趣味が同じことが判明したりして盛り上がりました。自分の言葉が伝わったときの達成感と感動は忘れられません。 一緒に研修に参加した友達や先生方をはじめとする多くの方の存在のおかげで、短くも充実した濃い3週間を過ごすことができました。ありがとうございました。帰国前最後の夜 マヨール広場での集合写真国文学科2年井村 日菜子充実した3週間11都留文科大学報 第156号

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