学報156-1
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夏季休業を利用して学外に学ぶ 私は9月に中国の西安へ、約1か月間の語学研修に行ってきました。中国語能力はまだまだ未熟で、日常的な会話すら難しい状態でしたが、ゆっくり話したこともきちんと聞いてくれた西安の方、スマートフォンの辞書、そして最終手段である翻訳機能のおかげで、なんとか乗り切ることができました。 午前中の授業を終えたら街へ出て、大学周辺を散策したり、近くの観光地へ行きました。地下鉄やタクシーを使って移動することが多かったですが、徒歩での移動が好きでした。街を歩くと、建物、人がよく見えます。最初のうちこそ「外国だ」と身構えていましたが、慣れれば西安も日本も同じように見えてきます。ここにいる人たちは中国で生まれ育ったから中国人と呼ばれ、私たちは日本で生まれ育ったから日本人と呼ばれますが、中国人と日本人の違いは本当にそれだけなのだろうと思いました。なにか根本的に違うような気がしていましたが、本当に同じ人間であるということを実感しました。もし、他の人がこの西安の街を見たら、また違ったことを考えるのでしょう。 体験から得る気づきや学びは、1つでなく、それゆえに貴重なものだと思います。私は私の感じたことを大切に、都留でまた学んでいきたいです。最終日、クラスメイトと撮った写真比較文化学科1年 橋本 真季西安を見て思うこと 私は夏季休業中、カナダのリジャイナ大学での短期語学研修に参加しました。私にとってこの研修は初めての海外渡航であったため、どうなるのかという少しの不安と初めての海外への期待を膨らませながらカナダに飛び立ちました。 現地に着いてまず驚いたことは、見渡す限りに全く山がない平地であったことです。それから食べたことのない味のお菓子や飲み物、またお店の注文の方法やカナダの文化などに、驚きの連続でした。そんな中で最大の不安点であったのが、英語でうまく会話ができるのかどうかということでした。しかしながら、その不安もすぐに吹き飛びました。大学の食堂で会った人や現地の店員さんはみな、私の拙い英語を理解しようと努めてくれて、時には楽しそうに相槌を打ってくれました。探り探りでの会話でしたが、自分が一生懸命に英語で話してそれが相手に通じた時には、単に会話が楽しいという以上の喜びがありました。日本にいると、英語がネイティブである人と会話をする機会はあまりなかったため、3週間英語が当たり前に使用されている環境に身を置けたことは、話すこと、聞くことの両方の面においてとてもいい体験になりました。この経験を活かし、今後の学習につなげていきたいです。現地レストランで話しかけてきてくれた店員さんと英文学科2年 勝谷 優士初めの一歩を踏み出す122024年12月9日(月)

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