学報156-1
16/32
母校での三週間学校教育学科3年 奥山 誉人教育実習報告 私は八月下旬から三週間、母校である新庄市立萩野学園にて教育実習をさせていただきました。母校での実習ということで、緊張や不安はもちろんあったものの、当時お世話になった先生方にもお会いすることができ、比較的落ち着いた気持ちで過ごすことができました。一方で、今の自分は実習とは言え教師としてこの校舎にいるんだ、という気持ちもあり、一層気を引き締めなければとも感じました。 今回担当した学級は2年A組でした。今年から始まったSAT活動でも2年生を担当していたため、実習初日から積極的に子どもたちと接することができました。子どもたちもすぐに心を開いてくれて、休み時間になると毎日のように「先生遊ぼう!」と誘ってくれたことが嬉しかったです。授業を見ている時も、気軽に分からないことを質問してくれたり意見を言ってくれたりしました。 実習の後半では毎日授業をすることになったのですが、授業準備がとても大変でした。一時間の授業をするだけでも、指導案やワークシートなど、毎回準備に時間がかかっていました。授業自体も思ったようにいかないことが何度もありました。大学でも模擬授業は何度か行いましたが、実際の子どもたちの反応は予想できないものばかりで、その場で対応する瞬発力が求められました。授業後は担任の先生や他の先生方からの指導を受け、常に改善する姿勢を心がけました。その他の場面でも、自分一人では解決できなかったと感じることは多く、先生方には大変お世話になりました。 今回の実習では、校外学習にも参加させていただき、通常の教育実習では中々できない経験をすることができました。事前の打ち合わせや終わってからの反省会など、先生方はこんなこともしていたのか、と驚きました。また、今回は小学校実習だったのですが、萩野学園は小中一貫校であるため、中学生の方の授業も見させていただきました。やはり小学生と中学生では、日常生活での接し方や授業での対応など、決して同じようなやり方では上手くいかないこともあり、新しい視点を持つことができました。 今回の実習を経て、自分の中での教師という職業に対するイメージが変わりました。世間一般ではよく教師に対して、ブラックな仕事などマイナスな意見を持たれることがあります。今回の実習でも確かに、大変だと感じたり辛いと感じたりすることが多くありました。しかし、ただ大変なだけの仕事なのではなく、子どもたちの成長を間近で見ることができる、やりがいのある仕事なのだと分かりました。実習で学んだことを活かし、今後の大学生活も精進していきたいと思います。国語「どうぶつ園のじゅうい」の授業の様子162024年12月9日(月)
元のページ
../index.html#16