学報156-1
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教育実習から感じたこと国際教育学科4年 荻田 藍奈教育実習報告 私は、6月3日から21日までの3週間、母校の中学校で教育実習を行いました。指導教科は英語でした。実習前は、生徒たちと仲良くすることができるのかという点や、少しでも英語の授業が楽しいと思えるような授業ができるのかという点についてとても不安でした。しかし実習が始まってみると子どもたちが楽しそうに言語アクティビティをしてくれている姿をたくさん見ることができ、私自身も授業するということを緊張しながらも楽しむことができたと思います。 実習第1週目は、多くの授業を見学させていただきました。特に印象に残っているものは、学活の授業で修学旅行の思い出を発表するというものでした。生徒たちはスライドを作成し、BGMも付けて発表していました。スライドを作成している様子や、発表している様子を見て、生徒一人一人がタブレットを使い慣れている様子を見ることができ、改めて学校現場でのICT化が進んでいるように感じました。また、校長先生や教頭先生からのお話を聞く機会もあり、教員側から見た時の学校の在り方や、地域、保護者との関わり方などについて学ぶことができました。 実習第2週目は、3年1組と2組で英語の授業をさせていただくようになりました。初めて授業をしたときは、緊張してしまい、どのように授業を進めていくのかというところに気を取られていたので、生徒の反応を見ながら授業することができませんでした。また、英語で指示を出すときにわかってなさそうだと感じると日本語で補足をしながら授業を進めてしまう場面もありました。しかし、回数を重ねるごとに授業をすることに対して余裕がもてるようになり、クラス全体を見ながら授業を行うことができるようになりました。また、指示が伝わっていないと感じる場合には生徒同士で確認してもらうようにしてできる限り日本語で補足しないように心がけていきました。 実習第3週目は、3年3組と4組でも研究授業で行う内容を授業させてもらいました。研究授業では生徒が楽しく学んだ内容を活用し、自己紹介と他己紹介を行う授業を行いました。授業では、英語が得意な子に対しての追加の指示や英語が苦手な子に対しての指導などのバランスを取るのが難しいと感じました。ただ生徒からは楽しかったという声や、友だちの新しい一面を知れてよかったなどと言ってもらえました。私は楽しい授業を行いたいと思っていたので、生徒たちから楽しい授業だったと言ってもらえてとても嬉しかったです。 今回の実習では、先生方の生徒との関わり方や授業技術を学ぶことができ、とても充実した3週間になりました。特に、学校を教師の目線から捉え直し、生徒一人一人を見て個に応じた指導をしていく大変さとやりがいを改めて考えることができました。この貴重な経験を忘れず、これからも子どもたちにとってどのような教育が必要なのか考え、学び続けていきたいです。生徒たちからもらったメッセージブック182024年12月9日(月)
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