学報156-1
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本学は令和7年度(2025年度)に大学創立70周年を迎えます。この節目を迎えるにあたり、これまで本学を支えてくださったすべての方々に、心より深く感謝申し上げます。 昭和30年(1955年)、本学は前身である山梨県立臨時教員養成所を承け、都留市立都留短期大学として創設されました。以来70年にわたり、「教員養成」を礎とする理念を掲げ、多くの学生たちが日本各地から集い、学びを深めた後、それぞれの志を胸に故郷や新天地へと羽ばたいていきました。その理想に向かう姿は、いまなお変わることなく、本学の伝統として息づいています。 一方、今日の日本社会は急速な少子高齢化という未曾有の課題に直面しており、大学もまた18歳人口の減少という厳しい現実に立ち向かわざるを得ない状況にあります。本学もその例外ではなく、未来に向けた存続と発展のため、社会的役割を見直し、教育理念の深化、教学組織の再結成、そして「選ばれる大学」としての新たな魅力の創出に全力を注いでおります。 そうした中で迎える70周年は、単なる過去の歩みを振り返る節目にとどまらず、本学のさらなる成長を誓い、新たな未来を切り拓く契機であると考えております。この記念すべき年を、在学生、教職員、同窓生、そして地域の皆様が一体となって祝うものとするため、多彩な記念事業を企画しております。 70周年に先駆けて決定したコンセプトコピー「色とりどりのミライへ。」には、本学に関わるすべての方々がそれぞれに多様な輝きを放ちながら大学を彩り、未来へ進むという願いを込めました。また、記念ロゴは複数の候補の中から学生の人気投票によって選定されたものであり、学生が主体的に参加した象徴的な企画でもあります。 さらに、来年4月に竣工予定の「つるフィールド・ミュージアム」では、地域の方々とのさらなる交流の場として、新たな地域連携事業を推進してまいります。加えて、1号館の大規模改修を記念事業の一環として進めており、工事に先立ち「ホームカミングデイ」を開催する予定です。この機会にぜひ都留のキャンパスをご訪問いただき、大学への想いや学びの記憶を共有していただければと考えております。 本学は、これからも日本中に優れた卒業生を送り出す大学としての使命を果たし続けるべく、教育・研究のさらなる充実に邁進してまいります。すべての関係者の皆様方におかれましては、引き続き温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。創立70周年を迎えるにあたって都留文科大学 学長加藤 敦子都留文科大学 70周年特集22024年12月9日(月)
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