学報156-1
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講演会だより エストニアの大学に入学し、その後現地で「Next innovation OÜ」を創業された熊谷宏人氏を2024年6月12日にお招きして、「エストニア」というテーマのもと、講演会を行った。熊谷氏がエストニアを知る以前の話から、「Next innovation OÜ」を立ち上げるまでのことを語っていただいた。経歴について伺う前に、参加者は自己紹介をしたり都留文科大学の良い点を発表したり、また、講演会内容に則した質問を付箋に書いたりした。その後、「〇〇より〇〇」という言葉を起点に、当時思った大事なことについて講演していただいた。そして、氏のエストニアでの活動やインターン研修の動画を通してエストニアについて紹介していただいた。 今回、特に私が関心を持ったのは、「どこかの100人より目の前の1人」という言葉だ。氏は最初から起業をしたいという考えはなかったという。しかし、以前から人材育成事業に従事する友人からの影響で、人材育成を途絶えさせたくないという思いで起業したという。私はこの話を伺い、今までそんな考え方をしたことがなかったことに気づいた。目の前の1人を助けたこともなければどこかの100人を助けたこともない。しかし、身近な人が助けを求めていたら私は助けることができるだろうか。今の私は助ける勇気や力をもっていない。だからこそ、今から目の前の1人を助けられるような人になりたいと思った。 また、「Next innovation OÜ」を立ち上げてからの話を伺った。この話からアントレプレナーシップを身に着ける大切さを学んだ。これは自ら考えて行動するという起業家的行動能力を表したものだ。つまり具体的に目標を設定して達成するということを意識することである。ただ人の話を聞くだけではなく自分で考えて問いを見つけるアントレプレナーに今日からなってほしいと氏は語った。 最後に氏は我々に、繰り返し問うことやその問いから見えてくるものの重要性を説いた。自分の目標やゴールを見つけて達成するための手段を考えて行動する大切さについて考えさせられる講演になった。講師紹介エストニアプレゼンテーション~北欧の小国「エストニア」で見つけた未来のカタチ~英文学科主催講演会開 催 6月12日(水) 講演者 熊谷宏人氏202024年12月9日(月)
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