学報156-1
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文大だより 8月10日(土)~11日(日)、第4回教職実践研究会が開かれました。今年は、全国からのべ130名の参加者があり、学び合いの輪を広げることが出来ました。 この研究会は①卒業後10年目程度までの現職教員が現場で抱える問題を交流して学び合う②そこで得た課題を本学のカリキュラム改善に活かす③在学生にとって教職現場の実態と、その中での先輩たちの生き方に学ぶ。そんな場となるよう企画されたものです。 1日目の最初に分散会を行い、学校現場での様子やその中での喜び、悩み、辛さなどを率直に語り合い、交流することが出来ました。 記念講演会は、千葉大学教育学部名誉教授片岡洋子さんに「教育とケア-ケアの視座から教育を考える-」という演題で話してもらいました。今年は話を聞くだけではなく、参加者からの多方面にわたる質問に対して片岡さんにこたえてもらい、教育における「ケア」という概念の理解が深まりました。 2日目は、小学校低学年・小学校中学年・小学校高学年・中学高校・多様なニーズに応える実践の5科会に分かれての学び合いと全体交流でした。 今年は学生の参加も25名に増え、「卒業論文で研究しようとしている内容と被る部分があり、とても参考になりました。」という学生や教員採用試験2次を前に励まされたり、教員になる上での不安などを解消する場にもなりました。 研究会全体を振り返って参加者から「去年参加したときにも感じましたが、この実践会は表面的・技巧的な教育術ではなく、教育の本質を考えられる時間をもらえるので、本当に勉強になりました。ありがとうございました。」という感想も寄せられ、子どもに寄りそい、子ども理解を大切にしている都留文科大学の学びのよさを確かめ合うとともに在学中から卒業後の教職支援交流会の取組を含め新しいつながりと広がりを見出すことのできた研究会となりました。 教職支援センター 阿部真一282024年12月9日(月)

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