学報156-1
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夏季休業を利用して学外に学ぶ 8月末から9月頭にかけて、秋田県立博物館と秋田県立近代美術館の2館で博物館実習を行いました。実習はそれぞれ6日間ずつ行われました。普段は見られない収蔵庫の見学や実際の資料を使った保管方法など、講義だけでは経験できなかったことを数多く学ぶことができた12日間でした。 今回の実習で特に印象に残っているのは、美術館で開催したイベント補助の実習になります。私は、以前まで博物館や美術館といった施設は敷居が高い場所だと思っていましたが、それは私だけではなく、多くの人が考えていることではないでしょうか。そんな中、私が参加した子供を対象としたイベントでは、子供たちが生き生きとした姿で作品作りに取り組んでいました。作品や資料に親しみをもってもらうこと、それを学びに繋げてもらうこと。イベントを通じ、これらの目的をどうやって達成するかということの難しさや楽しさも学びました。これは、来館者の立場だけでは分からなかった視点です。 博物館実習での学びは、私の視野を広げてくれた貴重な機会でもありました。展示の意図や狙い、そこから得られる学びについても考えながら、今後も鑑賞を続けていきたいと思います。 夏季休業期間に財団法人の国際交流プログラムの引率として、1ヶ月間アメリカ・ペンシルバニア州へホームステイに行ってきました。このプログラムは中学生の頃に参加者として経験したもので、今回は引率者としてまた異なる経験ができました。大学生となり、英語力が向上したことで多くの人と深い会話ができ、新たな気づきも得ました。 特に感じたのは自分の意見を持ち主張する大切さです。ホームステイ先の子どもたちは、自分のしたいことや嫌なことをはっきり伝えており、それがとても印象的でした。これまで自分は相手に合わせがちでしたが、勇気を出して自分の意思を伝えると、子どもたちは喜んで応えてくれました。この経験が今の生活でも自己主張する勇気につながっています。異文化理解と共に、自己成長にもつながる貴重な体験でした。展示作品の解説国文学科4年  照井 保乃華英文学科3年  恵比寿 葉月博物館実習を経てアメリカでのホームステイから得たものホームステイ先の子どもたちと82024年12月9日(月)

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