学報156-1
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夏季休業を利用して学外に学ぶ 地域経済論ゼミでは8月20日から8月23日にかけて長崎県佐世保市でフィールドワークを行った。前期ゼミで研究テーマを設定し、文献・資料調査、ヒアリング調査の事前学習、事前準備を行った。 1日目は、「させぼ四ヶ町商店街」の景観調査及び、同商店街組合理事長の川尻章稔様より、商店街の現状、活性化についての貴重なお話を伺った。 2日目及び4日目は、ゼミ生がそれぞれのテーマについて調査を行った。私はエコツーリズムの調査をするため「西海国立公園十九島パールシーリゾート」を訪れた。同職員の方及び、佐世保市役所の方に九十九島の自然についてのお話を伺うとともに、シーカヤック体験やクルーズ船の乗車など観光も楽しんだ。佐世保観光コンベンション協会職員の方からはエコツーリズムのツアー構成や歴史についてお話を伺った。 3日目は全員で市内バス見学を行った。佐世保重工業株式会社の工場見学、海上自衛隊佐世保資料館の見学、佐世保五番街へのヒアリング調査など非常に濃い1日だった。 4日間を通じて多くの方から貴重なお話を伺うとともに、佐世保市全体の産業経済を幅広く学ぶことができた。 調査にご協力いただいた皆様ありがとうございました。 この夏、人生で初となる海外旅行をした。3泊5日という弾丸旅でカナダへ渡り、バンクーバーの観光名所やポイント・グレー・セカンダリー・スクールを高校時代の友人と2人で訪ねた。今回の最大の旅の目的は、卒業論文のための調査をすることだった。日本人の先生が、バンクーバーの地で数学を教えているということを知り、実践を生で見てみたいと思い、国境を超える決心をした。 実際にカナダに行ってみると、ワクワクすることばかりだった。英語を話すことが得意ではない私たちだが、「なんとかなる」で過ごしきることができた。とてもフレンドリーに声を掛けてくれる方が多く、何を言っているのか全部を理解できなくても、コミュニケーションを楽しむことができた。 セカンダリー・スクールでは、日本でいう高校2、3年生がとる授業と中学3年生の授業を見学させていただき、スペシャルクラスの授業の様子を説明していただいたり、図書館にも案内していただいたりした。授業以外で一番印象に残っていることは、先住民の文化も大切にしているということだ。図書館には、先住民を象徴する絵画がいくつも飾られていた。 これまでの私は、海外旅行に消極的であったが、一度行ってみると、他の国にも行ってみたいという気持ちがとても強くなった。様々な文化に触れ、多くの人と出会うことをこれからも大切にしていきたい。自分を変えたカナダ旅―異国の文化や教育に触れ、見えてきたこと―佐世保から学ぶポイント・グレー・セカンダリー・スクールでの記念写真佐世保市内の様子学校教育学科4年 岡本 彩佑地域社会学科3年 田中 太晟9都留文科大学報 第156号
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