学報158号
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テーマは、「楽しむ」・「学ぶ」・「つながる」 本学の音楽棟の西側に位置する「つる湧水のほとり整備プロジェクト」事業地に、新校舎「つるフィールド・ミュージアム」が完成しました。 本学では創立以来、都留市というまちをフィールドに、地域の自然や人びととの交流のなかでさまざまな取組が行われてきました。それは、「専門性」とともに、地域で育まれた「知恵」を学ぶ場でもありました。地域でのこうした教育・研究活動は、本学の魅力の一つでもあり財産です。 「つるフィールド・ミュージアム」とは、まち全体を博物館(ミュージアム)に見立て、都留文科大学をとりまく豊かな自然や文化といった事象に親しみ、じかに触れ、交流や学びを深めていこうとする構想です。それらを実現するために、新校舎のテーマは、「楽しむ」・「学ぶ」・「つながる」としました。学びを支える環境 新校舎では、木質を基調としたあたたかみのある空間など、学びを支える環境を整えています。建物を取り囲むように配置されたテラスとビオトープ(生きものが生息する空間)もそうです。このテラスは、「まちの縁側」として機能し、新校舎のテーマである「楽しむ」空間にもなります。ここでは人だけでなく生きものとの交流や賑わいを楽しむことができます。テラスには木製のルーバーがあり、季節や時間とともに移り変わる木漏れ日を楽しめるでしょう。 ビオトープには、子どもから大人まで親しめるチョウの庭や、カエルやトンボなどさまざまな生きものが訪れる水辺環境があります。テラスに接していて、本で学んだ知識を実物で確かめるなど「楽しむ」から新校舎「つるフィールド・ 特集62025年7月7日(月)

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